マドリッドの金髪美少女と、”謎”のオッサン
先日、マドリッドに出掛けた時の話です...
夕方の「Hard Rock Cafe」の前は、多くの人で溢れています。
携帯見ながら立ち止まって誰かを待っている人、その間を縫うように行き交う人々。
僕もその他大勢の1人として、携帯を片手に仲間が来るのを ぼーっと待っていました。
そのときです!
まだ あどけなさを残した金髪の少女が、突然、僕の視界に飛び込んできました。
年は10才程でしょうか。隣には母親らしき女性が一緒です。
僕はまったく無意識のうちに、この少女にロックオンし観察を始めていました。
すると次の瞬間、少女が何かを見つけたようです。
表情がパッと明るくなり、いたずらっ子が得意な“にっ”とした微笑みを浮かべました。
表情がパッと明るくなり、いたずらっ子が得意な“にっ”とした微笑みを浮かべました。
いったい何を見つけたんだろう??
直ぐ隣にいる母親(らしい)女性も、ほぼ同時に少女と同じ方向にある“何か”を
見つけましたが、少女とは対照的に、眉間にシワを寄せて渋い顔をして、同じ方向を見つめています。
見つけましたが、少女とは対照的に、眉間にシワを寄せて渋い顔をして、同じ方向を見つめています。
間違いなく、好ましくないものを見ている目つきなのです(いったい何を見たんだろう)。
写真はこのときの一瞬を撮影したものです。
どうですか? 対照的な表情でしょ??
彼女たちの対照的な感情がストレートに伝わってきます。
いったい、彼女たちの目線の先には “ナニ”があるというのでしょうか??
種明かし… それは不思議なオッサンでした。
しかし、ただのオッサンではありません。「黄金のオッサン」だったんです!
僕は反射的にスマホをカメラモードに切り替えて、パチリ。
写真左隅にいる「黄金のオッサン」。とても怪しいです…
ベンチに腰掛けてじっと動かず、その景色の中に溶け込んでいます。
随分前からそこにいるはずなのに、気配をまったく感じさせない…
誰かに見つけてもらうのをひたすら待っていたようです。
もしかしから息もしていないような「黄金のオッサン」…
誰かに発見されることを待っている「黄金のオッサン」…
少女には受け入れらても、母親には拒否られる「黄金のオッサン」…
僕も、この少女が知らせてくれなかったら、危うくその存在に気が付かなかったかもしれません。
「黄金のオッサン」はまったく動かないけれど、その少女の発見によって、自らの存在意義が明確となったのでした~
きっと「黄金のオッサン」は心の中で、その少女に「見つけてくれてありがとう」と
御礼を述べたに違いありません。
(どこの国にもいるんですね、金色とか、銀色とか、青色になっちゃう人って)
でも、どうやって自分の家まで帰るのでしょうか?
このまま黄金のままの姿で、バスに乗って地下鉄に乗って、帰るのでしょうか?
(黄金のオッサンが吊革につかまっているシーンを想像してしまいます)
あるいは、高級リムジンがお迎えに来たりするのでしょか?
(実は、超金持ちの道楽だったりして…)
などと、黄金のオッサンについて、次の妄想がモクモク湧いてきたところで、待ち人が現れたのでした~
最後まで、お付き合いいただきまして、ありがとうございました!